HIMARIは2025年3月、世界で最も権威あるクラシック音楽レーベルの一つ「デッカ・クラシックス (Decca Classics)」とアジア人最年少で専属契約を結び、同時にあのベルリン・フィルとの共演も果たすなど、まさに「100年に一人」の才能として世界中から注目を浴びています。
この記事では、クラシック音楽に馴染みがない人にも、HIMARIちゃんがデッカ・クラシックスから発売した5つの名曲について、その背景や聴きどころをわかりやすく解説します!
「ヴァイオリンの曲って難しそう……」と思っている人も、この記事を読めば「なるほど、だからHIMARIちゃんの演奏は凄いんだ!」と納得して、深く楽しめるようになりますよ。
- HIMARIちゃんの何がそんなに凄いの?
- 【EP『HIMARI』より】ヴァイオリンの魅力を詰め込んだ3曲
- HIMARIの弾くフランツ・ワックスマン『カルメン幻想曲』 息をのむスリル!
- HIMARIの弾くエイミー・ビーチ『ロマンス』Op. 23 心に染み入るメロディ
- HIMARIの弾くフリッツ・クライスラー『ジプシーの女(ラ・ジターナ)』 異国情緒たっぷり!遊び心と小粋なリズム
- HIMARIの【デジタル・シングル】たった1人で、世界の深淵を描き出す2曲
- HIMARIの弾くジョン・コリリアーノ『レッド・ヴァイオリン・カプリース』はどんな曲?
- HIMARIが弾く武満 徹『妖精の距離(Distance de fée)』日本が誇る天才作曲家が描いた幻想世界
- HIMARIの音楽をもっと楽しむために
- 私たちは今、HIMARIのつくる歴史の目撃者になっている
HIMARIちゃんの何がそんなに凄いの?
名曲の解説に入る前に、まず「なぜ世界中がHIMARIちゃんに熱狂しているのか」を簡単に押さえておきましょう。
理由は大きく3つあります。
HIMARI「恐れを知らない」圧倒的なテクニック
ヴァイオリンには、指や弓をものすごい速さで動かしたり、2つの音を同時に綺麗に鳴らしたりする「超絶技巧」と呼ばれる難しい技がたくさんあります。
HIMARIちゃんは、大人のプロでも顔をしかめるような難所を、まるで息をするように軽々と、完璧な音程で弾きこなしてしまいます。
HIMARI「14歳」とは思えない大人の表現力
テクニックが凄い子供は世界中にいますが、他の人とは違うHIMARIちゃんの凄さは「音楽の深さ」にあります。
目を閉じて聴くと、まるで人生の酸いも甘いも経験してきた大ベテランが弾いているかのような、切なさ、情熱、祈りといった「深い感情」が溢れ出てくるのが分かります。
聴いている内に、色々な場面が浮かび上がってなぜか涙が出てきてしまうのです。
HIMARIと世界最高峰のバイオリン「グァルネリ・デル・ジェズ」の響き
現在HIMARIちゃんは、1732年に作られたグァルネリ・デル・ジェズの「フェルニ」という幻の名器を貸与されて使っています。
数億円、あるいはそれ以上の価値があるこの楽器は、弾き手の実力をそのまま映し出す鏡とも言われているのです。
HIMARIちゃんの強靭なテクニックに出会うことで、地を這うような太い低音から、突き抜けるような輝かしい高音まで、奇跡的な響きを生み出しています。
それでは、そんなHIMARIちゃんの魅力がぎっしり詰まった5つの名曲を、1曲ずつじっくり見ていきましょう!
【EP『HIMARI』より】ヴァイオリンの魅力を詰め込んだ3曲
まずは、2025年5月に発売された記念すべきデビューEP(だいたい4曲から7曲ぐらいで構成されるミニアルバムのようなもの)に収録されている3曲です。
HIMARIちゃんの名刺代わりとも言える、バラエティ豊かな名曲が揃っています。
HIMARIの弾くフランツ・ワックスマン『カルメン幻想曲』 息をのむスリル!
クラシックにあまり馴染みがなくても、運動会やCMで流れる激しい『闘牛士の歌』や、妖艶な『ハバネラ』のメロディを聴いたことがある人は多いのではないでしょうか。
この曲は、フランスの作曲家ビゼーが書いた、超有名なオペラ『カルメン』の中に登場する名曲たちを、映画音楽の巨匠ワックスマンが「これでもか!」というほど難しく、華やかにアレンジしたヴァイオリン界屈指の難曲です。
もともとは1946年のアメリカ映画『ユーモレスク』という作品の劇伴音楽(バックグラウンドミュージック)として作られました。
『カルメン幻想曲』初めて聴く人の聴きどころをチェック!
この曲を一言で表すなら、「ジェットコースターのスリル」です。
最初はゆっくりと妖しげに始まりますが、途中からヴァイオリンのカッコいい技が、これでもかと出てきます。
- 重音(じゅうおん): ヴァイオリンは基本的に1つの音を鳴らす楽器ですが、この曲では2本、あるいは3本の弦を同時に鳴らして、まるで1人で何人もが弾いているような迫力を出します。
- フラジオレット: 弦を指で強く押さえ込まず、軽く触れるだけで「キーン」というフルートのような、天上の高い澄んだ音を出す特殊な技です。
HIMARIちゃんは、この心臓がドキドキするような難曲を、1ミリのブレもなく、完璧なコントロールで弾き進めていきます。
後半、曲がどんどん加速して興奮が最高潮に達するラストシーンでは、あまりのスピードと迫力に、聴いているこちらが息をするのを忘れてしまうほどです。
HIMARIの弾くエイミー・ビーチ『ロマンス』Op. 23 心に染み入るメロディ
前述の『カルメン幻想曲』が「激しさ」なら、この『ロマンス』は「優しさと切なさ」の極みです。
作曲家のエイミー・ビーチは、19世紀後半から20世紀前半のアメリカで活躍した女性です。
当時は「女性が本格的な作曲をするなんて」と言われた時代でしたが、彼女はその才能でアメリカを代表する作曲家になりました。
この『ロマンス』は、エイミー・ビーチの初期の作品で、タイトルの通り、まるで一編の美しい恋愛小説を読んでいるかのような、ロマンチックでちょっぴり切ないメロディが特徴です。
エイミー・ビーチ『ロマンス』初めて聴く人の聴きどころチェック!
この曲で注目してほしいのは、ヴァイオリンの「歌う力」です。
ヴァイオリンは、人間の声に一番近い楽器と言われています。
HIMARIちゃんが奏でるこの曲のメロディは、ただ「綺麗な音が鳴っている」のではなく、まるでヴァイオリンが言葉を持って、大切な人に語りかけているように聴こえます。
- フレーズの長さ: 歌でいう「一息で歌う長さ」が非常に長く、どこまでも途切れずに美しいメロディが続いていきます。
これには信じられないほど繊細な弓のコントロールが必要です。 - 音色の変化: 温かい音、少し寂しげな音、光が差し込んだような明るい音。
HIMARIちゃんが一音ごとに色のグラデーションをつけるように音色を変えていく様子に注目してください。
激しい曲よりも、実はこういったシンプルなバラードのような曲の方が、ごまかしが効かないため演奏者の「実力」が出ます。
HIMARIちゃんの持つ、年齢を超越した「深い心のこもった音」に、思わず目頭が熱くなる名演です。
HIMARIちゃんの想像力は、大人の恋愛感情もわかっちゃうのだと…驚きです!
HIMARIの弾くフリッツ・クライスラー『ジプシーの女(ラ・ジターナ)』 異国情緒たっぷり!遊び心と小粋なリズム
フリッツ・クライスラーは、20世紀前半に世界中で愛された伝説の天才ヴァイオリニストで作曲家でもあります。
クライスラーはちょっとしたサロンや、アンコールでサラッと弾けるような、短くてお洒落な曲(小品)をたくさん作りました。
この『ジプシーの女(別名:ラ・ジターナ)』は、彼がアラビアの古い民謡などのメロディをヒントに、ヨーロッパの放浪の民である「ジプシー(ロマ)」の音楽を聴いて、ジプシー風に仕立てた曲です。
どこか気だるく、でも情熱的で、聴いていると異国の街角に迷い込んだような気分にさせてくれます。
『ジプシーの女』初めて聴く人の聴きどころチェック!
この曲はたとえれば「スパイスと遊び心」でしょう。
これまでの2曲とは違い、独特のリズム感や、ちょっとした「音の揺らし方」がポイントになります。
- ルバート(音のテンポを自由に揺らすこと): きっちりメトロノーム通りに弾くのではなく、わざと少し遅らせたり、その分を取りもどすかのように早めたりして、感情豊かな表現を可能にします。
- エキゾチックな音階: 日本の音階とも、西洋の一般的な音階とも違う、どこか怪しげで魅力的なメロディラインが登場します。
HIMARIちゃんは、このクライスラー特有の「お洒落な遊び心」を、見事に瑞々しい感性で表現しています。
音楽を心から楽しんでいるワクワク感が伝わってきて、聴いていると自然に体がリズムをとってしまいます。
HIMARIの【デジタル・シングル】たった1人で、世界の深淵を描き出す2曲
続いては、2026年5月に連続リリースされたデジタル・シングル2曲の解説です。こちらはピアノの伴奏がない「ヴァイオリン1本だけ」の曲や、独特の世界観を持つ現代の傑作など、HIMARIちゃんの「芸術家としての底知れなさ」をさらに深く味わえる選曲となっています。
HIMARIの弾くジョン・コリリアーノ『レッド・ヴァイオリン・カプリース』はどんな曲?
『レッド・バイオリン』という映画を知っていますか?
300年もの間、世界中を旅した伝説の「赤いヴァイオリン」を巡る、美しくも数奇な運命を描いた名作映画です。
この映画の音楽を手がけたアメリカの作曲家コリリアーノは、アカデミー賞の作曲賞を受賞しました。
その素晴らしい映画音楽をベースに、作曲家自身が「ヴァイオリン1本だけで弾くための、もの凄く格好いいソロ曲」として編曲したのが、この『レッド・バイオリン・カプリース(奇想曲)』です。
『レッド・ヴァイオリン・カプリース』を初めて聴く人の聴きどころチェック!
何と言っても「たった1人で弾いているとは信じられない音の情報量」が最大の聴きどころです。 ピアノの伴奏が一切ありません。静まり返った空間に、HIMARIちゃんのヴァイオリンの音だけが響き渡ります。
- 圧倒的な集中力: ごまかしが一切きかない孤独なステージ。
一音一音の音の濃密さ、張り詰めた緊張感がスピーカーやイヤホン越しにもビンビンと伝わってきます。 - 狂気と情熱: 映画のテーマでもある「呪われた赤いヴァイオリン」を思わせるような、怪しく、時には狂気さえはらんだ激しい展開があります。
HIMARIちゃんの愛器「グァルネリ・デル・ジェズ」の可能性が120%発揮される曲でもあります。
太く、重低音のように響くG線(一番低い弦)から、悲鳴のような高音まで、楽器全体を鳴らし切る圧倒的なスケール感に、ただただひれ伏してしまうような曲です。
HIMARIが弾く武満 徹『妖精の距離(Distance de fée)』日本が誇る天才作曲家が描いた幻想世界
武満徹(たけみつ とおる(1930~1996))は、世界中で尊敬されている、日本を代表する現代音楽の巨匠です。
現代音楽と聞くと「難しそう、不協和音ばかりなのでは?」と思うかもしれませんが、この曲は別格です。
武満氏がまだ20代前半(1951年)という、ごく若い頃に書いた初期の傑作で、瀧口修造という詩人の『妖精の距離』という詩にインスピレーションを得て作られました。
フランスの印象派の音楽(ドビュッシーなど)のように、光と影が溶け合うような、繊細で美しい世界が広がっています。
聴いていると日本人ならではの感性を感じます。
それにしてもこんなに表現の難しい曲を14歳の少女が、完璧に演奏しているなんて信じられません!!
『妖精の距離』初めて聴く人の聴きどころチェック!
この曲を聴くときは、ぜひ「音の響き」と「静けさ(間)」に耳を澄ませてみてください。
メロディをハッキリ歌うというよりは、空間に音の絵の具をそっと落として、それがじわっと広がっていくのを楽しむような音楽です。
- 極上の弱音(ピアニッシモ): 消え入るような小さな音の中に、どれだけの表情を込められるか。
HIMARIちゃんが弾く、ささやくような優しい音が、空間に溶けていく瞬間はたまらなく美しいです。 - 独特の浮遊感: 「次にどっちの音に行くんだろう?」という、先の読めない不思議な浮遊感があります。
まるで霧が立ち込める幻想的な森の中を、妖精の後を追って彷徨っているような感覚を味わえます。
いまHIMARIちゃんの愛器グァルネリ・デル・ジェズが持つ、極めて繊細なニュアンスを引き出す能力が、この日本の名曲をこんなにも美しく表現できることに驚きます。
忙しい日常を忘れ、静かな部屋でじっくりと浸りたい、珠玉の芸術作品です。
HIMARIの音楽をもっと楽しむために
HIMARIちゃんの凄いところは、これだけ全く毛色の違う5つの世界を、それぞれ「その曲が求めている最高の形」で完璧に描き分けられることです。
HIMARIちゃんの演奏を聴くときは、まずは理屈抜きで「格好いい!」「綺麗だな」と感じるだけで100点満点です。
そのあとで、この記事でご紹介した「実はこの技が凄いんだな」「今はあの名器の低音が響いているな」といったポイントを思い出していただけると、彼女の演奏が何倍もドラマチックに聴こえてくるのではないでしょうか。
私たちは今、HIMARIのつくる歴史の目撃者になっている
かつてモーツァルトやベートーヴェンが幼少期にヨーロッパ中を驚かせたように、現在のHIMARIちゃんは、まさに「クラシック界の歴史が塗り替わる瞬間」を私たちの目の前で見せてくれています。
アメリカの名門カーティス音楽院でさらなる高みを目指して学びながら、ベルリン・フィルをはじめとする世界一流のオーケストラから出演依頼を受け続けるHIMARIちゃん。
14歳という若さで名門デッカ・クラシックスの専属アーティストとなったHIMARIちゃんの音楽家の旅は、まだ始まったばかりです。
世界中の偉大な音楽家たちが「彼女には彼女にしか出せない唯一無二の『声(音色)』がある」と大絶賛するその響き。
まずは配信やCDでその素晴らしい5つの世界に触れて、HIMARIちゃんが紡ぎ出す奇跡の音楽に、ぜひ耳を傾けてみてくださいね。
「HIMRI公式サイト」で検索すると配信元が出てきます。
YouTubeは初めの1ヶ月間を無料で聴くことができますので、試してみると良いかと思います。
絶賛のコメントも見ることができますよ。
それではHIMARIちゃんを応援していきましょう!!

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