HIMARI(本名=吉村妃鞠)はクラッシクフアンだけでなく、クラシックに馴染みがない人までをも、その一音を聴いただけで虜にしてしまう天才ヴァイオリニストです。
「神童」という言葉すら生ぬるく感じるほどの才能は、どのように育まれたのでしょう?
今回は、HIMARIの幼少期の音楽との出会いや恩師との出会い、驚くべきコンクール履歴、そして世界を舞台に活躍する現在の姿までを解説します。
そして、HIMARIの演奏に欠かせない楽器、ストラディバリウスにまつわるお話。現在在籍しているカーティス音楽院についても解説していきます。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
HIMARI音楽一家に生まれた「天才ヴァイオリニスト」の生い立ち
HIMARIは2011年6月24日東京都で生まれました。
お父さんは作曲家で小学生のころから、シンセサイザーの神童として話題となった吉村龍太さん。
お母さんはヴァイオリニストの吉田恭子さんという音楽一家で、小さいころから音楽にあふれた環境で育ちました。
HIMARIが、お母さんの子供の頃のヴァイオリンをおもちゃのようにして弾き始めたのが、3歳のときだったそうです。
お母さんはヴァイオリニストの大変さを知っているので、HIMARIにヴァイオリンを習わせるのは躊躇していました。
しかし、ヴァイオリンの先生をしているお祖母ちゃんが近所の教室に連れていくと、HIMAEIはめきめき上達、3ヶ月くらいでバッハを弾き、4歳でコンクールにも出場するほどになったのです。
生まれながらの天才だったのですね!
HIMARIの凄さは、とてつもない集中力と、「音楽を楽しもう」という純粋なエネルギーで練習を重ねることができるところでしょう。
「出来ないところは、50回でも100回でも練習する」とインタビューで答えていました。
「ヴァイオリンのつぎに好きなのは読書」とも。
また、幼少期から脳の活性化のため音読を始め、何と3歳のときに論語を音読していたとか。
その他にも漢字検定9級の満点合格、7歳のときには英検3級合格しているそうです。
ご両親は音楽だけでなく他の分野でも、脳が発達するようにしていたのですね。
論語とは孔子とその弟子たちの言行を集録したもの。人間として守るべきまた行うべきことが、簡潔な言葉で記されている中国の書物です。
HIMARIの才能を開花させた「先生」との出会い
HIMARIの才能を世界的レベルへと引き上げたのは、すぐれた教育者として有名な先生たちです。
ザハール・ブロン氏、原田幸一郎氏、小栗まち絵氏に師事 。日本のヴァイオリン界を牽引する先生のもとで研鑽を積みました。
●ザハール・ブロン先生は 数々の世界的スターを育てた名教授。テクニックだけでなく、音楽
の深い精神性を学びました。
●原田幸一郎先生は海外の音楽大学でも後進の指導に当たられた方で、門下生に国際コンクール
入勝者を多く出されています。
●小栗まち絵先生はアメリカやヨーロッパで演奏活動を続けられ、優秀な門下生も数多く出され
ています。
HIMARIの現在の先生は、アメリカ・フィラデルフィアにある超名門カーティス音楽院の、アイダ・カヴァフィアン先生です。
HIMARIは10歳で単身渡米し、世界から集まるエリートたちと共に、さらなる高みを目指しているのです。
HIMARIがアメリカに着いた時、おかあさんは「あまりに小さいのでべそをかいて帰ってくるだろう」と思ったそうです。
でも、HIMARIはそんな心配をよそに、楽しく過ごしていたのだとか。
自然体で物おじしないところはさすがですね!
HIMARI圧倒的なコンクール実績
HIMARIの名前を世界に知らしめたのは、出場するコンクールすべてにおいて「1位」を総なめにするという、前代未聞の記録です。
主なコンクールは
●レオニード・コーガン国際ヴァイオリンコンクール、●アルテュール・グリュミオー国際ヴァイオリンコンクール、●アンドレア・ポスタッキーニ国際ヴァイオリンコンクール、●シェルクンチク国際音楽コンクール、●モントリオール国際音楽コンクールなど。
42か国以上のコンクールに出場していますが、グランプリ(1位以上)を受賞したコンクールもあります。
まさに「向かうところ敵なし」ですね。
単にミスがないだけでなく聴衆の魂を揺さぶる表現力を、高く評価されているところが凄いです。
現在の活動と、これからのHIMARIは?
2026年現在、HIMARIはカーティス音楽院で学びながら、世界各国でリサイタルや公演を行っています。
SNSやYouTubeで公開される演奏動画には、海外からも「HIMARIは100年に一度の天才だ」「音楽の神様に愛されている」という絶賛のコメントが多数よせられます。
これからもテクニックの完成度にくわえて、年齢を重ねるごとに「深み」と「気品」が増していくことでしょう。
私たちは今、音楽史に残る巨匠の目撃者となっているのかもしれませんね。
作品に対する謙虚さで演奏する姿は、どこまでも真っ直ぐ、音楽への愛に満ちているHIMARIです。
HIMARIの奏でるヴァイオリンの音色は、国境や世代を超えて、多くの人々の心に希望を灯し続けることでしょう。
以下はHIMARIの演奏に寄りそう楽器と、彼女が身を置く環境について、深掘りしたものです。
魂を共鳴させる銘器ストラディバリウス「Hamma(ハンマ)」
HIMARIが現在使用しているヴァイオリンは、1717年製のアントニオ・ストラディバリ作の「Hamma(ハンマ)」です。
「ハンマ」が持つ特別な価値
ストラディバリの全盛期(黄金期)に製作されたこの楽器は、世界でもとても希少な存在です。
かつて著名な弦楽器コレクター、フリドリン・ハンマ氏が所有していたことからその名が付けられました。
●音色の特徴 300年以上の時がたっても、明るく華やかな高音域と、聴く人の身体に響く
ような深く力強い低音が衰えることがありません。
●名器ゆえの「厳しさ」 ストラディバリウスは、弾き手の実力をありのままに映し出す
楽器と言われます。
ごまかしが一切効かず、奏者の技術や精神性が未熟であればその欠点を容赦なく突きつけてくる性質があります。
HIMARIがこの楽器を完璧に鳴らし、まるで自分の身体の一部のように操っていることは、彼女の圧倒的なテクニックと感性を証明しています。
現在は上野製薬株式会社より貸与されています(以前は前澤友作氏が所有・貸与していたことでも話題になりました)。世界の一流奏者だけが手にすることのできるこの銘器が、14歳の天才少女の手の中で今、最も瑞々しい音を響かせています。
世界最高峰の難関校:カーティス音楽院(The Curtis Institute of Music)
HIMARIが10歳という史上最年少クラスで合格を果たした、アメリカ・フィラデルフィアにある名門校です。
世界中の音楽家が憧れ、かつ最も入学が困難とされる場所の一つです。
なぜ「世界一」と言われるのか
●驚異の狭き門 合格率はわずか4〜11%程度(年により変動)。倍率で言えば25倍を超える
こともあり、世界中から「天才」と呼ばれる志願者が集まりながら、ほとんどが不合格となる超難関です。
●徹底した少人数精鋭主義 学生数は全学年合わせても約160名ほど。オーケストラやオペラ団
の団員数に見合った人数しか採用しないため、ピアノや作曲などの例外を除き、楽器ごとの募集枠は極めて限られています。
●学費全額免除 創立以来の伝統として、合格したすべての学生に学費全額免除の奨学金が
与えられます。
「経済的な理由で才能を埋もれさせない」という哲学のもと、純粋に才能だけで選ばれる環境です。
カリキュラムは実戦的で、入学した瞬間からプロのオーケストラやソリストとして通用するレベルの研鑽が求められます。
朝から晩まで楽器と向き合い、高名な教授陣からマンツーマンに近い形で指導を受ける「音楽漬け」の毎日が待っています。
HIMARIがこの過酷な環境で学び、日々の課題をこなしていること自体が、彼女がいかに特別な存在であるかを物語っています。
ここでの経験が、彼女の演奏にさらなる深みと説得力を与えていることは間違いありません。
クラシック音楽の作品は、長い年月のなかで生き続けているものです。それ程の生命力を持っているということですね。
根源にあるのは人びとの中にある普遍性だと思います。
HIMARIはそれを表現し伝えることのできる、数少ない演奏家ではないでしょうか。
ぜひ、演奏会やYouTubeで聴いてみて下さい。

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