Nコンとして親しまれている「NHK全国学校音楽コンクール」が今年も7月中旬から開催されます。
地区コンクールで選ばれた学校は、つぎのブロックコンクールに出場し、そこで残った11校が10月中旬の全国コンクールに出場します。
ここで優勝校などが決まるのですね。
Nコンは小学生の部、中学生の部、高校生の部とあり、全国から出場します。
みなさん長い間一生懸命練習して、大きな舞台で合唱の実力を競い合うのです。
Nコンは1932年に「児童唱歌コンクール」として始まりました。
第二次世界大戦で中断されましたが、1962年に「NHK全国学校音楽コンクール」として再開されています。
演奏する曲目は課題曲と自由曲となっていて、課題曲から演奏することが決められています。
今年は月4月4日に課題曲が発表されました。
今年のテーマは
「どきん」と心が揺れる瞬間。
驚くこと、ときめくこと、感じること
経験すること、発見すること、成長すること…
「どきん」さあ、心が動くハーモニーを響かせよう
では、小学生の部から高校生の部までどんな課題曲なのか、そして作詞、作曲をされた皆さんのメッセージを聞いてみましょう。
Nコン2026年小学校の部、ユーモア満点!命のエネルギーが爆発する『どっきんせみさん』
作詞:チョー
作曲:三宅 悠太
歌詞の一部を紹介します。
(歌詞の続きはNコンの公式サイトでご覧ください)
どっきん せみさん おちていた
どうしたの? おわったの?
きみの夏は おわったの?
そっとてをのばすと どっきん!!
せみさん、夏の暑い日差しにぐったりしていたのかな。
心配する子供が手を伸ばした瞬間、ジビビビビーーーと飛んで行った蝉さんにどっきん!!
あゝ生きてたんだ!!わたしも生きるんだ、といのちの輝きを歌っているのですね。
透き通った歌声がとても美しい、そして元気の出る歌です。
「どっきんせみさん」を作詞したチョーさんはどんな人?
チョーさんの本名は長島茂さんです。
チョーさんは俳優、声優、作詞家、作曲家と多彩な活動をされています。
NHK教育テレビの『たんけんぼくのまち』で「チョー」さんとして出演していたのが芸名となったそうです。
歌うのが好きで、ジョギングをしながら、気になったフレーズにメロディーをつけて歌ったりしているとか。
現在はこれもNHK教育テレビの『いないないばあ』でワンワン役、着ぐるみを着て活躍しています。
そして「どっきんせみさん」の歌詞の紹介を、ワンワン役でわかりやすく解説しています。
面白いお話なのでぜひNコンサイトで読んでみて下さいね。
作曲者、三宅悠太さんはどんな人?
三宅悠太さんは管弦楽、室内楽、舞台音楽、合唱曲ほか幅広い分野で活躍されている作曲家です。
合唱曲もをたくさん書かれています。
聴くと難しそうですが、皆さんが大人になったら、きっと歌ってみたいと思うだろうな、という美しい素敵な曲ばかりです。
三宅悠太さんはとても繊細な方で昆虫は苦手だそうです。
この曲について「いろいろな場面で≪せみさん≫という小さな命との対話がある」と語っています。
歌う人一人ひとりが主人公になって歌ってほしいとも。
そして最後に「モノトーンの台本だった楽譜が、フルカラーの物語になりますように!」とメッセージされています。
命の輝きを歌ったこの曲は小学生のみなさんにも共感できて、楽しく歌えるのではないでしょうか。
鮮やかに変化していく場面にハッとさせられたりホッとさせられたり…意外な感じを楽しんでください。
ぜひ主人公になって思い切って歌いましょう。
Nコン2026年中学校の部、世界的ピアニスト・反田恭平が合唱曲を書き下ろし!至極の『はなへ。』
作詞・作曲: 反田 恭平
女性三部編曲:土田 豊貴
歌詞の一部を紹介します
(歌詞の続きはNコンの公式サイトでご覧ください)
願いの中に たった一つ
まだ名もなき その花の名
このまばゆい想いを 抱きしめ…
思春期の少女の揺らぐ想いを、花に託してうたい上げた詩です。
女性三部に編曲されていますが、混声でも歌われます。
女性三部は透き通った響きで、優しさにあふれたイメージが伝わってきます。
また、混声合唱では音の厚みが加わり、前向きな力強さを感じさせてくれました。
悩み多い年ごろの心を包み込んでくれるような、優しくほわっとした、やわらかな詩と音楽です。
のびのびと歌ってほしい曲と思いました。
作詞・作曲者、反田恭平さんはどんな人?
反田恭平さんは、知る人ぞ知る天才ピアニストです。
2021年のショパン国際ピアノコンクールで第2位を受賞するという快挙を成し遂げました。
ショパンコンクールは最難関のひとつと言われている、由緒あるコンクールです。
現在、反田恭平さんはピアニストとしてだけでなく、ジャパン・ナショナル・オーケストラを運営し、指揮者としても活躍されています。
反田恭平さんは『はなへ』の作詞・作曲について「別れがあれば出会いもある、思春期に芽生える感情も、大切な一部と思う」と。
反田恭平さんは中学時代をふり返って、「あの時があったからこそ今の自分がいる」と語っています。
Nコン2026年高校の部、ソウルフルな歌声が聴こえてくる。AI(アイ)が描く希望の讃歌『まだ旅の途中』
作詞:AI(アイ)
作曲:岸田 勇気/AI
合唱編曲:佐藤 貫太郎
歌詞の一部を紹介します。
(歌詞の続きはNコンの公式サイトでご覧ください)
夜 眠る前に あなたを想ってた
朝 起きてまた あなたを想ってた
一緒に笑いあったり 一緒に泣いてくれたり
いつまでも終わらないでいて欲しい…
アーティストのAI(アイ)さんはどんな人?
AI(アイ)さんはシンガーソングライターとして有名です。
本名は植村 愛 カリーナで、日系アメリカ人ということです。
中学を卒業してからアメリカのロスアンジェルスに留学し、本場のゴスペルにふれてソウルフルな歌を歌うようになったそうです。
歌唱力の高さには定評があり、和田アキ子に「わたしの子分」と言わしめたとか。
テレビ、映画、ラジオなどに出演し、幅広い活動をされています。
歌詞を書くときは「誰かを傷つけないような詩にしなければ」と責任感の強い一面をのぞかせています。
そんなAI(アイ)さんによる「まだ旅の途中」はどんな想いで書かれたのでしょう。
「これからどうしようもない辛い時や、不安な時があっても、今はまだ「旅の途中」なんだと思ってその先に進んでいってほしいと願いながら書いた」とのことでした。
高校時代って悩み多いものですよね。
でも、同じような悩み、違う悩みをもつ仲間がいて、話すと何か分かり合える時ってあると思います。
まだまだ「旅の途中」いえ、一生「旅の途中」かもしれません。
だからこそ先へと進めるのだと思います。
希望をもって、仲間といっしょに「旅の途中」を楽しんでみようと、背中を押してくれるような詩です。
ここまで読んでくれたあなたは、どの曲が一番気になりましたか?
合唱の思い出はありますか?
親子で楽しむ!合唱が育む「心の成長」
どの曲も共通して、心が揺れ動く瞬間こそが、私たちが「生きている」証なのだと伝えています。
合唱は一人では成り立ちませんね。
楽譜という「地図」を頼りに、仲間といっしょに創り上げることこそが、子どもたちにとって一生の宝物になるのだと思います。
コンクール本番まであと数ヶ月。
2026年の夏、音楽室やホールから聞こえてくるハーモニーに、耳を澄ませてみては如何でしょう?
そこには、今この瞬間にしか放てない、眩しいほどの命の輝きが満ちているはずです。
全国の児童・生徒の皆さんの歌声が、フルカラーの物語となって響き渡るのを楽しみに応援しています。
反田恭平その意外な中学時代とは

Nコン出場にかかる費用についての記事はこちら

追記
このブログはNコンの公式サイトを参考にしています。
くわしい情報を求められる方は、Nコンのサイトをご覧ください。
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